筋肉物語 第4話ありがとう太一

小説 筋肉物語
∞この物語はフィックションです。実際の人物、団体名は一切関係ありません。

第4話ありがとう太一
 いよいよ6時から開始されるマッスル塾昇格をかけて太一は佐山パンダと戦う。しかし太一は2つ頭に引っかかっていた。それは試合時間が夜に近い6時からだと言うこと、そしてもうひとつ、佐山パンダはヒョロリとしているが動きがそれほど速く動けそうになさそうだし、パンチも軽そうだった。はたしてそれで準マッスル塾、ナンバー1、ナンバー2の実力なのか?
 太一が悩んでいる間に時間は刻一刻と過ぎていった・・・

 

光坊審判長「では、ただいまより村材太一vs佐山パンダのマッスル塾昇格をかけた試合を行います。両選手、握手を!」

佐山パンダ「今日はお手柔らかにお願いしまシッシッシッ」
 太一は握手した瞬間、佐山は握力もたいして無いことに気付いた。

光坊審判長「では肉バトル試合時間2時間スタート!!!」

 ここで紹介しておくと公式試合は通常2時間でプロは3時間が普通である。


田中太郎「さぁ、いよいよマッスル塾昇格をかけて、あの有名な村材筋肉の息子 村材太一と地味な男佐山パンダの決戦です。外でのバトルで満月は今、雲に隠れている中行われております。おっと遅れましたが実況は私、田中太郎が努めさせていただきます。」

太一「まずは様子見で行くか・・」
 太一はゆっくりと近づいて行く。対する佐山は動かない。少しずつ2人の距離が縮まっていく。そして、パンチが届く位置に来た。

 そして太一は動いた!!!
 太一全身全霊を込めた強力な肉パンチが佐山の顔面直撃!!!!!!
 佐山がふっとぶ!!!審判長がかけより試合続行可能か見る!!!
光坊審判長「佐山パンダを試合続行不可能と判断し、勝者村材太一!!!よってマッスル塾昇格を承認します!」


 太一はヤッターとばかりに両手を満月に突き上げる。
立岡先生「よくやった、よくやった」
 といつも恐い顔をしてる立岡先生が叫びながら太一に飛びついた。

立岡先生「太一、感動をありがとう。俺は準マッスル塾でこれからも数々の選手を育てなければならない指名がある。よってもう会えないかもしれないが、おまえならマッスル塾、いやプロでも通用すると思う。そして上を上を目指していけ!!!
 よく見ると立岡先生の目から大粒の雨がこぼれていた。
太一「先生・・・」

立岡先生「最後に写真を撮ってくれるか?」
太一「もちろん!!!」

「カシャ」
左 立岡先生、右 村材太一

 この写真は二人の一生の宝物になったことは言うまでもない。


 
 そして今日も時は流れる
    そして太一は今でも成長しつづけている
      頑張っている太一は案外あなたの近くにいるかもしれません



                           第1部完


 


〈感想〉
 ご愛読ありがとうございました。これで一応、筋肉物語第1部を完結させていただきました。
 最後、感動で泣きました〈爆
 これで一応終わりです。
 



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